こんにちは!現役アウトドアガイドのAKです。
お風呂で使った残り湯で洗濯すると汚れもよく落ちるし、節約にもなるのでお得感がありますよね。
我が家でも、お風呂の残り湯はできる限り洗濯や掃除に使うようにしています。
ただ、中には入浴後の湯船のお湯を洗濯に使うのは抵抗があるという方もいるかと思います。
私の嫁もお風呂の残り湯を洗濯に使用するのは抵抗があるようで、理由を尋ねると『入浴後の湯船のお湯は雑菌が繁殖しやすい、洗濯物について臭いの元になりそう!』との事でした。
この理由を聞き、お風呂の残り湯は本当に雑菌が多いのか、洗濯に使用しても平気なのか?
気になったので、自分で疑問を調べてみました。
そこで、今回の記事では風呂の残り湯を洗濯に使用しても問題ないのか?その疑問について解説していきます。
風呂の残り湯は雑菌が多い?
お風呂の残り湯は時間が経てばたつほど雑菌も繁殖してきます。
下記に微生物研究センターさんのデータを参考に表を作りました。
細菌数:1mL当たりの細菌の個数。培養検査によって算出。
入浴人数 | 入浴前 | 入浴後 | 一晩放置 |
2名 | 40 | 110 | 250,000 |
3名 | 40 | 360 | 290,000 |
5名 | 80 | 2,700 | 1,200,000 |
入浴した人数が多い方ほど雑菌の繁殖数も増えていきます。
ただ、それよりも時間による経過の影響の方が大きいです。
入浴前から入浴後も増えていますが、それよりも一晩放置した後は雑菌の繁殖数が凄い事になっていますね。
入浴後の湯船のお湯を一晩放置すると、次の日には雑菌が約1000倍まで繁殖すると言われています。
洗濯に使用しても問題はないの?
ここまで読んで、お風呂の残り湯には雑菌が少なからずいるので洗濯には使用しない方がいいと思ってしまいそうですよね。
ただ、結論から言うとお風呂の残り湯を洗濯に使用しても問題はないです。
先ほど時間の経過と共に雑菌が繁殖すると説明しましたよね。
なので、お風呂の残り湯で洗濯する場合はなるべく早く使う事を意識するといいです。
基本的に残り湯の雑菌は人と共生関係あるもので、それで病気になったりすることはありません。
ただ、放置すると大量の細菌が繁殖し衛生的とはいえないので、できるだけ早く残り湯は使うようにしましょう。
残り湯で洗濯するポイント
残り湯で洗濯しても大丈夫という事がわかって頂けたと思います。
次では、お風呂の残り湯で洗濯するポイントを解説していきます。
残り湯はすぐに使う
既に、さんざん説明しましたが、お風呂の残り湯で洗濯する場合できるだけ早く使いましょう。
時間が経てばたつほど、雑菌が繁殖してしまいます。
仮に繁殖したとしても病気になったりもしませんが、気持ち的に雑菌が大量のお湯で洗濯したくはないですよね…
すすぎは水道水で!
お風呂の残り湯で洗濯する場合、すすぎは水でしましょう。
お風呂の残り湯を使うのは洗いの工程までで、最後のすすぎは水道のキレイな水で洗い流します。
すすぎを水道水でする事で、お風呂の残り湯の雑菌を洗い流すことができます。
普段洗濯をしていない方からすると、すすぎだけ水でするやり方は?
疑問に思うかもしれませんが、やり方はとても簡単で、洗濯機についているホースの水道栓を開けるだけです。
もし、水道栓を閉めたままだと、すすぎの工程で水が流れず洗濯機が停止してしまいます。
水道栓を開けておくと、すすぎ工程の際に水が自動で流れるので、キレイな水で洗濯槽に残っている汚れを洗い流すことができます。
ちなみに、水道栓は最初から開けておいて問題ないです。
理由は洗濯物の量に対して水量が足りない場合は、洗濯機が自動で判断し適切な量を給水してくれるから。
例えば、お湯で洗濯する場合では手動で洗濯槽にお湯を入れますよね。
その時に水道栓を開けておくと洗濯機が自動で適切な量を給水してくれます。
反対に水道栓を閉めていると、水量が不足して上手く洗濯できない原因になるので、最初から水道栓は開けておきましょう。
もっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてくださ。
残り湯での洗濯方法を丁寧に解説しているので、初めての方や不慣れな人でもできるはずです。

天日干しをする
お風呂の残り湯で洗濯する場合は天日干しにすると雑菌の繁殖を抑える効果があります。
残り湯で洗濯すると臭いがするという方は、天日干しをしてみてください。
それでも解決しない場合は、洗濯物についている雑菌や皮脂が落ちていない可能性があります。
洗濯しても臭いがする場合は、つけおき洗いが効果的です。
下記の記事はつけおき洗いの効果ややり方を解説しているので、是非参考にしてみてください。

残り湯で洗濯する際の注意点
次では、残り湯で洗濯する際の注意点を解説していきます。
入浴剤を入れた残り湯は使用しても平気?
市販に売っている入浴剤のパッケージには、残り湯を洗濯に使えるかどうか書かれています。
そのため、洗濯に使えないと明記されているもの以外はほぼ大丈夫といえます。
ただ、色のついている入浴剤の残り湯で、つけおき洗いをするのは洗濯物に色が移る可能性があるので避けた方がいいです。
浴槽に浮いている髪の毛やゴミは取っておく
少々面倒ですが、事前に髪の毛やゴミを取っておくと汚れが最小限に抑えられます。
私は100均で購入したネットを使って浮いているゴミを取っています。
これは洗濯槽を掃除した時の写真ですが、効率よく取れてコスパ良しなのでオススメです。
洗濯槽の掃除について詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
オキシクリーンで洗濯槽を掃除すると面白いように汚れが落ちるので快感ですよ。

残り湯で洗濯するメリット
次では、お風呂の残り湯で洗濯するメリットを解説していきます。
節水
お風呂の残り湯を使って洗濯するのは節水効果があり、お財布にも優しいです。
実際どれくらい節約できるかというと、各家庭によっても変わりますが少し考えてみましょう。
1回の洗濯に使う水の量を50Lとすると、そのうちの半分ほど約25Lを残り湯で洗濯できます。
東京都の場合だと、水道料金と下水道料金を合わせて1立方メートルあたり372円。1リットルあたりで計算すると0.37円。
よって毎日洗濯をする場合だと、0.37円×25L×365日=3,376円。
1年間で約3,400円の節約になるので間違いなく節約できると言えます。
汚れがよく落ちる
お風呂の残り湯で洗濯する一番のメリットは汚れがよく落ちる事です。
衣類には皮脂、つまり油汚れがついています。
残り湯の温度はすぐに使うと40℃近くあるので、水で洗うよりも油汚れが落ちやすいのです。
また、洗剤の効果がもっとも発揮されるのは40℃~50℃の水温なので、より効率的に汚れを落とすことができます。
冬場で一晩放置したとしても、お風呂の残り湯は20℃~25℃の水温があります。
反対に冬場の水道水の水温は8℃~12℃なので、お風呂の残り湯の方が洗剤も溶けやすく汚れも落ちやすいです。
まとめ
お風呂の残り湯で洗濯するポイントをまとめると…
- 残り湯で洗濯する場合はすぐに使う
- 残り湯は洗いのみで使いすすぎは水道水でする
- 天日干しで雑菌の繁殖を抑える
上記のポイントを抑えて上手く残り湯を使っていきましょう。
実際に汚れも落ちるし節約にもなり環境にも優しいので、是非この機会にお風呂の残り湯で洗濯してみてはいかがでしょうか?
我が家では、夏場は基本シャワーなので残り湯で洗濯する機会は少ないですが、冬場はほぼ毎日残り湯を有効活用しています。
元々はただでさえ、冬場は電気代が高いので少しでも節約できればと思い始めた事なんですが、今では残り湯で洗濯した時の汚れがよく落ちて快感にハマっている自分がいます(笑)
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